惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
7:ドレスを買ってあげたい(後編)(ルーカスside)
「ど・・・どうかな・・・?」
少し恥ずかしそうにしながら、試着室から出てきたエリーゼの姿を見て、その美しく尊い存在に心を奪われた。
まるで青空の中に浮かんでいる様なドレスに身を包むエリーゼは、少しだけ化粧をしたのだろうか・・・そんなものなくても充分可愛らしいのだが、都会の令嬢の厚化粧とは異なり、彼女に合った自然な化粧はその魅力をさらに引き立てている。
まさに青空の中に描かれた天使の様だ・・・。
こんな可愛い女性がこの世に存在しても良いのかと思える程に・・・これから彼女を目にする男共の目を片っ端から潰していきたいと思う程に・・・。
「ああ・・・エリーゼ・・・すごく綺麗だ・・・」
俺の言葉に、エリーゼは頬を赤らめ嬉しそうにしている。
その姿でその反応は反則だ。
今すぐに目の前の彼女をこの手の中に抱き締めたい衝動が抑えられず、俺は彼女に歩み寄った。
「ルーカス様!!?」
突如、その甲高い声が店内に響き渡り、俺はエリーゼがいる青空から、一瞬で地の底へと叩き落とされた気分になった。
見なくても分かる。その声の主とは心底会いたくなかった。
特にエリーゼと2人でいる時は・・・。
「こんな所でお会い出来るなんて・・・きっと神のお導きによるものですわ!」
・・・そんな神など存在する意味がない。
毒々しい薔薇の様なドレスを着たスカーレット嬢が俺に駆け寄ってきた。
・・・くそっ・・・めんどくさい奴と出くわしてしまった。
俺の影がいれば、この女がこの店に入ってくる事も防ぐ事が出来ただろうが、今は別件で不在だ。
タイミングが悪かった・・・。
こっちの方がユーリよりも厄介かもしれない。
少し恥ずかしそうにしながら、試着室から出てきたエリーゼの姿を見て、その美しく尊い存在に心を奪われた。
まるで青空の中に浮かんでいる様なドレスに身を包むエリーゼは、少しだけ化粧をしたのだろうか・・・そんなものなくても充分可愛らしいのだが、都会の令嬢の厚化粧とは異なり、彼女に合った自然な化粧はその魅力をさらに引き立てている。
まさに青空の中に描かれた天使の様だ・・・。
こんな可愛い女性がこの世に存在しても良いのかと思える程に・・・これから彼女を目にする男共の目を片っ端から潰していきたいと思う程に・・・。
「ああ・・・エリーゼ・・・すごく綺麗だ・・・」
俺の言葉に、エリーゼは頬を赤らめ嬉しそうにしている。
その姿でその反応は反則だ。
今すぐに目の前の彼女をこの手の中に抱き締めたい衝動が抑えられず、俺は彼女に歩み寄った。
「ルーカス様!!?」
突如、その甲高い声が店内に響き渡り、俺はエリーゼがいる青空から、一瞬で地の底へと叩き落とされた気分になった。
見なくても分かる。その声の主とは心底会いたくなかった。
特にエリーゼと2人でいる時は・・・。
「こんな所でお会い出来るなんて・・・きっと神のお導きによるものですわ!」
・・・そんな神など存在する意味がない。
毒々しい薔薇の様なドレスを着たスカーレット嬢が俺に駆け寄ってきた。
・・・くそっ・・・めんどくさい奴と出くわしてしまった。
俺の影がいれば、この女がこの店に入ってくる事も防ぐ事が出来ただろうが、今は別件で不在だ。
タイミングが悪かった・・・。
こっちの方がユーリよりも厄介かもしれない。