私の大好きだった人
1章出会い
私、天音佳世子15歳。
今、あなたは何処にいますか?
私が、見えていますか?

私天音佳世子6歳
小学校の入学式。
母に手をつながれた校門。そこにはたくさんの桜が咲いてあった。
毎年3月の卒業生が桜を1株植える。
私はこの桜の下で、運命の人に出会う。

母が「早く歩きなさい」
私が「桜がきれいだよ。見たい」と
駄々をこねた。その時に風が吹き、桜が舞い上がった。
「きれい。すごい。」と収まった瞬間一人の男の子と目が合った。
「きれい。すごかったね」と話かけてきた。
「うん。すごかった」と私はその男の子に声を掛けたとき
「ちょっと。政子?」
「えっ。順子?」と
私の母と男の子手をつないだ女の人が盛り上がっている。
「中学の卒業以来?」
「そうだよ。久しぶり」と2人で盛り上がっていた。
私が「名前なんて言うの?」
彼が「杉本正典。君は?」
私が「天音佳世子。よろしく」と言った。
校門の桜の下で出会ったカップルは結ばれると
人気のあって告白の場所でもあった。
私たちも、この桜の下で出会った。この出会いが
私たちの運命まで変える出来事になるなんて
夢にも思わなかった。

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