私の大好きだった人

病魔

 ゴールデンウィークのあたりから、正典の足に

異変が感じてきた。バッティングの時に膝を

気にするようになってきた。

 野球部とソフトボールの練習場は、近くで正典は

レギュラーを狙える位にいた。私はボール拾いを

してるから、正典のバッティングを見ていた。

「膝をかばって打っている。何かおかしい」と

帰りに聞いてみよう。

 私は制服に着替え、正典を待っていると普通に

歩いてやってきた。

「大丈夫?膝気にしていたから」

「なーに!大丈夫!!帰ろう」

と言った。これが最初の病の警告とは分からなかった。

「兄貴が骨が伸びるのに、膝を痛めていたから

それと一緒だよ」

「そう。だって正典の姿、いつも見ていたから

分かるんだよ。少しの違いも。病院行ったら?」

「心配するな。お腹すいた。佳世を食べようか?」

「あほ!!。先に帰る」

「ごめん。待ってくれ~~」

私達は運命の夏休みを迎えた・・・。

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