私の大好きだった人
 家に着いても玄関から動けずにいた。

正典が私の腕を引っ張り、抱いた。

「怖い。それともいや?」

「違う。緊張して動けずにいた」

「俺も緊張している」と言った途端

キスをしてきた。優しいキスである

正典の部屋に行くと

「俺、シャワー浴びてくる」と

言って風呂場に行った。

私は緊張がピークに達し、心臓が口から

飛び出しそうになった。

いきなり部屋のドアが開き、

「佳代も浴びてきたら?」

と、言ったので風呂場に

行き、シャワーを浴びて出ると

私の服が無く、バスローブが

おいてあった。仕方なく素肌で

来て部屋に戻り、ドアを開けると

正典が立っていた

「遅かった。待っていたよ」と

私を優しく抱きしめた。

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