私の大好きだった人
5章病魔

運命の日

9月1日いつもの通りに正典を待って

いたのに8:15になってもチャイムが

鳴らず、家に電話をかけようと思ったら

正典のお兄さんがやってきた

「正典、今日は来れないから

一緒に行こう。歩きながら話すから」

といわれた。頭の中が真っ白になってしまった

お兄さんと歩いていると

「今、病院に行っている。大丈夫だから

あいつ佳世ちゃんの事心配して、俺に

頼んだよ。心配するな」

「分かりました。けど・・・」

と学校に着くまで話せなかった。

私の頭は真っ白で、教室に入っても

みんなの声や、始業式だったため

体育館で校長先生の声も全く

入っていなかった。

いち早く私の事に気づいたのが

八木君と志保であった。
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