私の大好きだった人
俺は、八木に連絡した。

次の日、八木は俺の病院に

来てくれた。そして本当の事を話した。

「正典、本当か?天音は知っているのか?」

「知っている。しかし病院は知らない」

「なぜ!!一番近くにいて欲しいくせに」

「弱った姿見せたくない!!しかし、佳世の

顔しか浮かばない。けど、お願いして毎日

電話はしている。」

「お前が俺を頼るなんて珍しいな。

何か頼むことがあるから、病室まで呼んだのだろう」

「話が早いな。俺がいなくなったら佳世の事

頼む。俺は長くは生きられない。佳世は俺の一番の

宝物。だから心配でならない」

「分かった。天音には内緒だろう。ただし

戻って来い。俺の一番の親友で一番の

ライバルなんだからな!!」

と、言ってのけた。
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