私の大好きだった人

お出かけ

ある日の日曜日。

私たち家族と正典の家族と野球を
見に出かけた。

正典のお兄さんが

「正典。佳代ちゃんの手を離すなよ。
　お前がちゃんと手を繋いで
　歩くんだよ」

「わかってるよ。」と

ぶっきらぽく言ったけど、

手は固く握っていた。

誰も入る隙間のないくらい・・・

私はお兄さんに感謝した。

やはり自分から握るのは恥ずかしい。

私が下を向いて歩いていると

「やっぱり筈かしい。けど
　親たちも絶対に離すなよ」と

言われたみた。

私はみんなに感謝する！！

大好きな人と手を繋いで歩けるなんて。

しかしお互いが3年生になったとき

初めての試練が訪れた・・・