私の大好きだった人
母親2人が正典のドアを

開けた。

「正典、病院行くのに

何時に行く?」と

叔母さんが声を掛けてきた。

「12時までこのままいさせてほしい。

シンデレラが12時の時計でカボチャの馬車や

ねずみの魔法が解けたみたいに、俺らの魔法を12時

まで待ってほしい。今回離れると、もう二度と

戻れない。ギリギリまで待って欲しい」と

正典が親に頼んでいた。

私は寝たフリをしていたけど、正典の

胸の中で泣きそうになった。

私の母が気づき

「12時まで、愛し合いなさい。

私達が出来る最後のプレゼントだよ

後悔が無いようにしなさい。」と

母達が出て行くと、私達は12時まで

激しく愛し合った。
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