私の大好きだった人
次の日、私は正典と八木君に謝った。

この日は八木君と日直だったので

放課後まで書くのにかかった。

「天音って正典と仲いいんだね」

「うん。八木君だって仲いいよね」

「昨日はありがとう。私を保健室に

 運んでくれて。重かったでしょう?」

「いいや。横で倒れてびっくりした。

 頭に当たったから倒れも仕方ないよ」

「保健室の先生が、八木君が運んでくれたよって

 教えてくれた」

と八木君に言った。

「天音の事、すごく大事に思ってきた。

 正典とはただの友達?それとも・・・」

と言ったとき八木君は、私の手を握ってきた。

 


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