優しく残忍な人。
━━━━━ザッ━━━━━━

壬生寺に着いた。

大きな木の下で

総司さんは待っていた。

「来てくれたんですね。」

好きな人に呼ばれたら

どんな場所へでも行く。

「お話とは?」

総司さんは微笑んだ。

「私と恋仲になってはくれませんか?」

恋仲・・・?

私と総司さんが?

「お返事を聞かせてもらっても?」

「はい····!」

思わず答えていた。
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