優しく残忍な人。
思考が追いついてはいないけれど

私は必死に訴えた。

「何年でも待てます·····!

ずっと待ってますから。

それについて行ったっていいのです。」

すると総司さんは

さらに残酷な言葉を仰った。

「分かりませんか?

あなたの事が嫌いになったのです。

仕事で離れるので

ちょうど良いと思い、

お父上にお話に参りました。」

嫌い···?
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