優しく残忍な人。
第五章
千代目線

総司さんが

私の前から消えて半年ほどだった頃、

ゆきちゃんから嬉しい報告があった。

「おめでとう!」

「ありがとう。千代ちゃん。」

ゆきちゃんは

どこか申し訳なさそうだった。

「私のことは気にしないで。」

「ほんと·····、

総司の奴何考えてんだか。」

総司さんとお別れしたあと、

平助さんは必死に説得してくれた。
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