優しく残忍な人。
辛くもあるけど

もう前に進まないと。

「千代。」

「なんでしょう?」

名前を呼ばれ前を向くと

斉藤さんと目が合った。

「好いている。」

そんな一言だった。

この前の言葉はやはり

嘘ではなかった。

「ごめんなさい。

私はまだ総司さんが·····。」

忘れられない。
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