優しく残忍な人。
寂しそうな斉藤さんのお顔。

だけれどやはり恋仲には·····。

━━━ザッ━━━

足音がして振り返る。

そこには総司さんがいた。

「·····これは失礼。

邪魔をしてしまいましたね。」

平然なお顔でそう言った。

本当にこの人はもう

私の事は好いていないんだ。

「おめでとうございます。

斉藤さんなら私とは違い

あなたを裏切ることは無いでしょう。」
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