優しく残忍な人。
結婚生活は短かったでしょうが

それでも確かに幸せに過ごしていた。

きっと彼女は結婚をした時に

覚悟をしていたんでしょう。

私にはそう思えます。

「そ、うじ···さのさ、ん··

新さ··ん···ありが···と··

騒が、しかった···け··ど

··馬鹿··みた、な·せい···か··つも、

楽しかっ·····。」

最期は平助らしく涙を拭い

笑顔でおゆきさんの後を追った。

「·····おやすみなさい。平助。」
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