優しく残忍な人。
第七章
「私は労咳になりました。

そして病気を移すくらいならと

貴方とお別れをした。」

なら総司さんは優しさで

あんなに冷たい言葉を仰ったのね。

「そして病気が進行し

私は平助を助けに行くことが

出来ませんでした。

私が死んででも行けばよかった。

おゆきさんを助けれず

申し訳ありません。」

謝られた。

さっきまでなら恨んでいたかもしれない。

けれど今は違う。
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