優しく残忍な人。
その日は

少し河原に寄り道した。

「先程ぶりですね!」

そこにはまた笑顔の総司がいた。

「お前はいつも笑顔だな。」

そんな一言を言ってしまった。

「そんな事ないですよ。」

総司は少し落ち着いていた。

「何かあったのか?」

いつもと少し違う雰囲気の

総司に私は聞いた。

「別に·····何も無いですよ?」

総司の顔が一瞬曇ったのを

私は見逃さなかった。
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