優しく残忍な人。
彼女は友達でもある。

以前殿方達が暴れた時、

逃がした娘。

あの後は大泣きして

謝られたほど

素直な子でもある。

「恋·····?」

「そう!

沖田さんっていう人が

好きなんでしょう?」

そんなわけない。

まだ数回しか会ったこともないのに。

「違うよ」

ゆきちゃんにそう言って

私は仕事に戻った。
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