優しく残忍な人。
あれからも

原田さん達は来る度

沖田さんは芹沢さんの

ところにいると仰っていた。

なのに今目の前にいるのは?

幻覚かしら?

「お千代さん?」

目の前にいるのは沖田さん。

「な、んでしょうか?」

「金平糖を頂けますか?」

前のように普通に

沖田さんは仰った。

「は、はい!」

私は慌てて準備を始めた。
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