愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜
爆発しそうになるんだよ。



 ユキは家族の話をする間、瞳の奥には深い悲しみがあるのに何故かずっと口角を上げていた。


 その理由は強がっているのか、可哀想に見られたくないのかその理由は分からない。


 でも、ずっとそうやってなんでもないような笑みを浮かべて、自分は傷ついてないって心を奮い立たせて生きてきたのかと思うと、ユキの母親に対する怒りや、幼い頃に父親を失ってしまい悲しみに打ちひしがれる様子を想像してしまい、居ても立ってもいられなかった。


 よく頑張ったね、ユキ。もう大丈夫だよ。



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