愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜
「あー、面白いねお姉さん。っていうかすごく真面目。ここに来て自己紹介とか……確かに忘れてたけど」
「……あの、あなたの名前は?それと、もう一つ質問」
「ん?なに?」
「あなた、おいくつですか?」
「……ちなみにお姉さんは?」
「26です」
私の質問に、青年は少しの間のあと口を開く。
「まずは自己紹介だね。僕はユキ」
「ユキ、さん」
「いいよ、さんなんて付けなくて。お姉さんより年下だし」
「……20歳とか?」
背丈と日本人離れした整った顔立ちのせいで、自分と同じかそれよりちょっと下くらいに思っていたが、どうも仕草や話し方が幼く見える。
きっと20歳そこらだろう。しかし、青年……ユキはそれを聞き、イタズラな笑みを浮かべ首を横に振った。
「ハズレ。17歳でした」
そうなんだ、17歳か。
思ったよりも若い……思ったより、めちゃくちゃ……若、い……。
「って、あなた未成年?!……こっ……こここ高校生っ?!」