愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜



「きゃっ……! ちょっと、痛いっ」
「……心配になっちゃうくらい……いい人だね。春香は」
「……なにそれ」
「ねぇ、ギュッてしてもいい? 寒い」



 ベッドに転がった私の横に、嬉しそうに寝転んだユキは、強請るような視線をこちらに送る。


 今日は一緒に過ごすと決めた以上、ユキとの約束はきちんと守らなくては。
 そんな使命感からゆっくりと頷くと、ユキは私を大きな腕の中に抱き込んだ。



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