愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜
私はなんてズルいんだろう。
ユキが触れてこなくなった原因は私にあるのに、感情に流され適当な理由をつけて私から触れたりなんかして。
でも、理由がないと私からユキに触れることなんて許されない。
ユキもまた、寂しさを紛らわすという理由がなくては、私に触れることはできなくなってしまった。
もどかしくて苦しい、こんな叶いもしない関係なんて不毛だ。それでも……。
────私は、この子のことが愛おしくてたまらない。
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