愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




「ごめんねっ……ごめんなさい」



 ぼたぼたとフローリングに涙の水溜りができていく。
 伝えても苦しい、伝えなくても苦しい。

 
 だとしたら、どっちが正解だったの? でも、もう知らないふりはできない。後戻りできないんだ。


 ────その日から、ユキはこの家に帰って来なくなった。


***

< 255 / 324 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop