愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜
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「だからあのときお金貸すって言ったのに~」
「でも何とか凍死せずに済んだし」
「ほんと、最後の最後で車で通りかかった老夫婦に家まで送ってもらえたとか、奇跡としか言いようがない!」
「……あはは」
仕事の休憩、社食のハンバーグ定食をつつきながら、さくらとの会話に相槌を打つ。
あの夜にあったことは、さくらには話していない。というか、本当に添い寝しただけとはいえ、未成年のユキと一晩ホテルで過ごしたなんて言ったら大騒ぎすると思うし。
電車で寝過ごしてしまったところまで話してしまったから、焦って無理矢理な理由をこじつけてしまったけど、疑ってないからよしとしよう。