愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜
この子が欲しいと思っていた。
誰がなんと言おうと、この気持ちはずっと変わりないのに。
自分の気持ちを隠し、ユキを傷付けてまで否定し続けていた。
もう、嘘はつけない。
逃げ惑っていたって仕方がない。受け入れて、苦しくたって目を背けたらいけない。
これから、私たちの関係がどうなってしまうのかは分からない。だけど今、後悔だけはしたくないと強く思えたから。
「わっ」
次の瞬間ユキは立ち上がり、私の腕を引くと胸の中にぎゅっと収めた。