愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜
「……そっか、春香はお母さんと連絡を取ってくれてたんだね」
3日ぶりにアパートに帰って来たユキは、ベッドに寝転がり私を後ろから抱き締め、ゆっくりと私の話に相槌を打っていた。
二人分の体温で布団が温まり、ユキは今にも眠ってしまいそうだ。
「……大丈夫よ、ユキ」
「……」
「思ってたこと全部、打ち明けていいのよ」
「……うん」
ユキが頑張っていたこと、辛かったこと、どれだけお母さんを想っていたか。全部全部、お母さんに知ってもらうべきた。
ユキは少し遅れて返事をすると、フッと息を吐いた。