愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜



 さくらは同期で、唯一の素でいられる友達。
 私が無理をしてようと、私が打ち明けるまでは深く詮索しないでいてくれる。



「でも、本当の本当に、なにもなくてよかった」



 だから今回のことも、私の気持ちが落ち着いてから話そう。
 あの日のユキの表情、声が、まだ頭にこびりついて離れないうちは、まだ話す気にはなれない。



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