愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜
クリーンヒットしたユキの攻撃に呻いていると、顔を覗き込まれる。
至近距離で視線を合わせ、ユキは話を続けた。
「僕から約束を破ることなんて、絶対ないよ。だから、春香はドンと構えて待ってて」
まるで私を安心させるような、包み込むような笑顔に、胸がぎゅっとした。
さっきまで不安がっていた自分のことがとても恥ずかしくなり、目の前のユキの胸に飛び込む。
ユキは笑いながら抱きとめてくれた。
────これは私達が離れる、一週間前の出来事。
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