愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 私とユキはお互いの気持ちが通じ合っても、自然と一線を越えなかった。もちろんキスも、それ以上も。


 だけど、お互いを大切に想う気持ちは日々育っていて、突然ギュッと抱きしめてきたユキを抱きしめ返したり、布団の中で何も言わずに見つめ合ったり。

 
 焦ったくもあったけど、それだけで心は自然と満たされていた。



「ごちそうさまでした」
「はい。お粗末様でした」



 ご飯とウインナー、そして豆腐とネギのお味噌汁に簡単なサラダ。
 ユキはそれをペロリとたいらげ、食器を洗っていた私の所に食器を持ってくる。



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