愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜



 だけど、それを口にしてしまえばユキの決意に水を差してしまう。だから言えなかった。


 子供のように縋る私を、ユキは背中を優しく叩きながら静かに見守っていた。
 そして、嗚咽する私の頰に大きな手のひらを添える。



「絶対、迎えにくるから」



 ユキが呟いたのと同時に、私の唇に温かなユキの唇が押し付けられていた。



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