愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜
「(こんなに寒い日に、あの子は寝床を見つけられたのかな)」
そんな心配をしていると、顔に冷たい雫が落ちた。空を見上げると、はらはらと雪が降り始めている。
「……きっと、ユキなら平気よね」
あの子はキレイな顔をしているし、いい子だから、きっと誰かと今頃温め合っているはず。
勝手に自己完結し、折りたたみ傘をカバンから出して広げようとした、その時だった。
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