愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




「早く寝たい」



 自室から音を立てず、ゆっくりと出る。
 早く早く、この現実から逃れたい。誰かの温もりが欲しい。


 スマホが震え、メッセージの返信がくる。今日の寝床は決まった。
 しかし、そのタイミングで充電が切れてしまった。



「……最悪だ」



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