愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜



「春香」
「なに?」
「さすがにコレは買いすぎじゃない?」
「いいの。今日は週に一度の特売日だから、買いだめしないと」



 今日は朝早くにユキを起こし、引きずるように近所のスーパーに開店と同時に入った。


 特売の卵や普段より安い野菜たち。それにお肉。
 それをカゴにどんどん入れていく私を見て、ユキは目を丸くしている。


 ユキがうちに来てからお肉やお米の消費量が増えた。
 食べざかりだからか、毎回おかわりをしてよく食べてくれて嬉しいが、今まで一人分の食べ物しか入っていなかった冷蔵庫はすぐに空になってしまう。


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