愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜
今まで買い溜めはあまりしなかったけど、生活が変わったんだから、こちらも変わらないと。
「ヨーグルトも安い……牛乳も買わなきゃ」
「春香、プリンあるよ」
「食べたい?」
「僕はどっちでも。春香が食べるなら食べる」
「じゃあその三個入りのやつカゴに入れて」
「はーい」
ユキがプリンをカゴに入れたのを確認して、レジに向かう。
「キャベツ二つも買ってなににするの?」
「焼きそば、お好み焼き、回鍋肉、塩キャベツ……なんでもできるわよ」
「僕、キャベツの芯苦手」
「あら、じゃあ今日はロールキャベツ作ってあげるから。芯まで柔らかく煮込むからちゃんと食べるのよ」
「……うわぁ、スパルタだね」
「なんでも食べてもらわなきゃ」
「まぁ、春香が言うならちゃんと食べるけどさ」
唇をツンと尖らせたユキを見て思わず吹き出す。
可愛いなぁ、こういうとこが。