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週の始まりは憂鬱だ。
朝から晩まで聞こえてくるのはパソコンを打つ音。
務め始めて三ヶ月。
すぐに慣れると思っていたが、そんなに甘いものではなかった。


今日は月曜日。
昨日休みだった分、やらなくてはいけない仕事が多く、定時に帰れないこともしばしばある。
しかし今日はスムーズに進み、定時間近には割り当てられていた仕事のゴールが見えていた。

はずだったのだが・・・。

「山瀬さん。これ、明日までだから」

そういって目も見ず資料を渡してきたのは、私の一つ先輩の林雪歩。
事務部の中で一番派手で、とにかく香水がきつい。
異性からは人気が高く、なぜか私を嫌っている。
まあ私も嫌いだから気にしないけど。

「分かりました。仕上げたら先輩のデスクに置いておきます」

愛嬌のいい営業スマイル。
これはこの三ヶ月で使わない日はなかったから慣れてしまった。

「今日は早く帰って早く寝るって決めてたのに」

時計を見るとちょうど定時。
仕事を終えた先輩たちがぞろぞろと帰っていく中、私はまたパソコンと向き合った。
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