消えた未来
そんなふうに葛藤し、結局行けないでいると、昼休みになった。
「久我が来なくて残念だね」
いつものように、星那が弁当を持ってきた。
今日は久我君が休みだとわかっているから、久我君の席に座る。
その表情は拗ねているようだ。
「星那、なにかあった?」
「別に」
そう言いながら弁当箱を開けるけど、どう見てもそれで済ませられない態度をしている。
「真央が久我のことしか考えてないからって、拗ねてないから」
いや、誰がどう見ても不貞腐れているだろう。
そう思っても、言わないほうが得策だと思った。
「それで、いい加減思いついたの?」
私が一週間悩んでいたことを知っているから、呆れたように言われた。
「お菓子作りをしてみたいなと」
星那は興味なさげに相槌を打ち、卵焼きを食べる。
「ダメかな?」
「真央がそうしたいって思ったなら、いいんじゃない? 私が思ってたのとは少し違うけど」
そう言われると、不安になる。
「星那が思ってたのって?」
星那が食べているところを見ているとお腹が空いてきて、私もお昼を食べ始める。
「映画を見に行くとか、遊園地に行くとか、そういう感じ」
たしかに、そのほうが楽しいと思う。
遊んでいるという感じもして、いい。
「久我が来なくて残念だね」
いつものように、星那が弁当を持ってきた。
今日は久我君が休みだとわかっているから、久我君の席に座る。
その表情は拗ねているようだ。
「星那、なにかあった?」
「別に」
そう言いながら弁当箱を開けるけど、どう見てもそれで済ませられない態度をしている。
「真央が久我のことしか考えてないからって、拗ねてないから」
いや、誰がどう見ても不貞腐れているだろう。
そう思っても、言わないほうが得策だと思った。
「それで、いい加減思いついたの?」
私が一週間悩んでいたことを知っているから、呆れたように言われた。
「お菓子作りをしてみたいなと」
星那は興味なさげに相槌を打ち、卵焼きを食べる。
「ダメかな?」
「真央がそうしたいって思ったなら、いいんじゃない? 私が思ってたのとは少し違うけど」
そう言われると、不安になる。
「星那が思ってたのって?」
星那が食べているところを見ているとお腹が空いてきて、私もお昼を食べ始める。
「映画を見に行くとか、遊園地に行くとか、そういう感じ」
たしかに、そのほうが楽しいと思う。
遊んでいるという感じもして、いい。