消えた未来
それからなにをしたいか考えたのはいいが、なかなか思いつかなかった。
店の手伝いができているだけで十分だったけど、なにもしなかったら叔父さんにまた言われると思ったから、必死に探した。
でも、見つからなかった。
叔父さんが言ったみたいに、知らないことが多いから、なにがしたいのかわからないのかもしれないと思った。
そこから、少しでも行ってみたい、見てみたい、やってみたいと思うことはなんでもやった。
映画を観に行ったり、ゲーセンで遊んだり、水族館に行ったり。
でも、どれもそこまで楽しくなかった。
よくよく考えてみると、すべて一人でやっていて、だから楽しくなかったんだと思った。
俺は、誰かとなにかをしているほうが、好きみたいだった。
それに気付いてからは、俺が稼いだ金は、誰かのために使うか、貯めるようになった。
唯一、自分のために使ったのは、髪を染めることだけだ。
そのときやっていたドラマに影響されて、染めてみたくなった。
当然のように教師には怒られたけど、俺としては満足だった。
それのせいで悪い噂が流れて、人が寄り付かなくなったのも、俺にとっては好都合だった。
人との繋がりを求めていても、もう、学校での繋がりはいらなかった。
店の手伝いができているだけで十分だったけど、なにもしなかったら叔父さんにまた言われると思ったから、必死に探した。
でも、見つからなかった。
叔父さんが言ったみたいに、知らないことが多いから、なにがしたいのかわからないのかもしれないと思った。
そこから、少しでも行ってみたい、見てみたい、やってみたいと思うことはなんでもやった。
映画を観に行ったり、ゲーセンで遊んだり、水族館に行ったり。
でも、どれもそこまで楽しくなかった。
よくよく考えてみると、すべて一人でやっていて、だから楽しくなかったんだと思った。
俺は、誰かとなにかをしているほうが、好きみたいだった。
それに気付いてからは、俺が稼いだ金は、誰かのために使うか、貯めるようになった。
唯一、自分のために使ったのは、髪を染めることだけだ。
そのときやっていたドラマに影響されて、染めてみたくなった。
当然のように教師には怒られたけど、俺としては満足だった。
それのせいで悪い噂が流れて、人が寄り付かなくなったのも、俺にとっては好都合だった。
人との繋がりを求めていても、もう、学校での繋がりはいらなかった。