無口な彼の妬かせ方
もしかして、嫉妬?
「藍ちゃん。
俺と一緒にバイトしない?」
「………はっ?」
ある日のこと、
それは本当に突然のお誘いだった。
「バイト……?」
「そ。バイト」
そのお誘いは蓮くんからで、
屋上に呼び出されて、何事かと思えばこんな事。
「ごめん。私はちょっと……」
バイトなんてした事がないし、
私にはちょっと抵抗があった。
しかも、蓮くんと一緒はちょっとね……。
「無理にとは言わないけど、さ。
でも、いいの?
もう少しで翔の誕生日だけど」
「っ!!」
「いい物をプレゼントしてあげた方がいいんじゃない?
まあ、無理にとは言わないけどね。
安いヤツをプレゼントするよりかはさ、
ちょっと豪華なヤツをプレゼントした方が、
アイツ喜ぶと思うけどな~」