無口な彼の妬かせ方
「え、え?」
いらないの?
本当に?
なんだか嘘っぽい感じもするが、
ホッと安心してしまった事は、蓮くんには秘密にしておこう。
とりあえず、
私は自分が食べたい物を注文し、蓮くんも一緒に食べれるような物も一緒に注文した。
まあ、全部合わせて千円以内にはしておいたけどね。
「で。本題に入ってもいい?」
「あ、うん。お願いします」
「俺、早く帰りたいし」
そう言って、コップの水を一口飲む蓮くん。
カラン、と氷が転がる音がした。