無口な彼の妬かせ方




「え…、うそ…」


「ほんと」


「うそだ」


「ほんとだって」




だって。



あの翔が?



あの翔がだよ?



そんな事、言いそうにない。



信じられない。




「…、なんだよ。」




疑っているような目で、
ジトーっと蓮くんを見ていた私に。



蓮くんは少し目を細めた。




「ごめん。信じれないや」


「だろうな。」




信じたくても、



なんだか、翔が言いそうにないなって疑ってしまう私。


< 228 / 304 >

この作品をシェア

pagetop