無口な彼の妬かせ方






「いらっしゃいませ!」





訪れたお客様に私は笑顔で迎える。




そんな私の目に飛び込んできたのは、




私と同じ高校の制服を着ている、女の子二人。




あの制服…。




ぼーっと見入っていると





「あんた…」





目を大きく見開いている唯ちゃんが目の前にいた。





「え?あ!唯ちゃん!」




「あんたもここだったんだ…」





え?あんたも?




唯ちゃんが言うその言葉が何か理解できず、私は首を傾げる。




そんなときに





「こちらへどうぞ」





席を案内したのは蓮くんだった。


< 235 / 304 >

この作品をシェア

pagetop