無口な彼の妬かせ方
「いらっしゃいませ!」
訪れたお客様に私は笑顔で迎える。
そんな私の目に飛び込んできたのは、
私と同じ高校の制服を着ている、女の子二人。
あの制服…。
ぼーっと見入っていると
「あんた…」
目を大きく見開いている唯ちゃんが目の前にいた。
「え?あ!唯ちゃん!」
「あんたもここだったんだ…」
え?あんたも?
唯ちゃんが言うその言葉が何か理解できず、私は首を傾げる。
そんなときに
「こちらへどうぞ」
席を案内したのは蓮くんだった。