無口な彼の妬かせ方




家に着いた途端、すぐにベッドの上へドサッと寝転がる。



……別れたくない。



付き合って一年以上は経ってる私達なのに、



もうここで終了なんて嫌だ。



ギュッと枕を抱きしめて、こぼれる気持ちを落ち着かせる。



ふと気付けば、もう夕方で。



そろそろご飯作らないと、って思いながら立ち上がった時。




「あっ………」




携帯から、音楽が流れた。



その音楽は、メールを受信したことを意味する。



誰………?



携帯のロックを解除して、誰なのか確認してみれば。



落ち着いていた心臓が、またしても暴れ出す。
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