無口な彼の妬かせ方




「えっ……?」




何…コレ。



素直に受け取ってみると、結構それは重たくて。



袋を開けて中を見てみれば、




「……ゼリー?」


「……………」




ゼリーが2つと冷えピタ、それからポカリが入っていた。



コレ……買ってきてくれたの?



チラッと翔を見てみると、



いつも通りの無表情の顔が少し赤くなっている。




「あ、ありがとう!」




やばい……すごく嬉しい。



袋の持ち手部分をギュッと握って、ニコリと笑う。



私がゼリーを好きなこと、覚えてくれてたんだ……




「…………」




翔は、一瞬目線をそらすと照れたように顔を背ける。

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