無口な彼の妬かせ方
様子が変な彼の行動
「おはよう!」
朝。
眩しいくらい、強い光を放っている太陽の下で、
見慣れた後ろ姿を発見した私は、その人に駆け寄って声をかけた。
「よぉ」
その声に気づいたのか、
少し眠そうな顔で微笑みながら振り向いたのは翔で。
頭にちょっとだけ寝癖がついている。
「熱、下がった?」
「うん!完璧に下がったよ」
笑顔でピースをしながら翔に向ければ、
「そっか、そっか」って。
嬉しそうな笑みを見せてくれる。
それだけで、私の心臓はキュンッと音をたてた。
「寝癖ついてるよ」
なおす時間なかったのかな。
いつもは、綺麗にセットされてるのに。
そっと手を伸ばして、翔の髪の毛に触れようとする。