照れ屋な不良くん
不良と私と事故と
オレンジ色の光が、窓から差し込む放課後の学校。
太陽はもう、沈みかけている。
「……………」
そんな中
私はとある不良に、
「…………っ」
キスという行為をされている最中だ。
うん。ワケが分からない。
とりあえず、いろいろと整理してもよろしいだろうか。
まず私、神崎由羅(カンザキユラ)
成績も至って普通、顔も特に変わった部分は一つもなく普通な顔。
まあどこにでもいそうな顔だという事。
身長も160cmで平均的。スタイルも特に細くもなく太くもない、これもまた至って普通。
そう。この通りに、私は至って普通の女子高校生。
毎日同じ日の繰り返しみたいに変わらない日常を過ごしてた。
うん、今日までは。
「(なんなんだ…っ、一体これはどういう状況?)」
唇に触れる柔らかい感触。
今だに離れないそれ。
間近にはピアスを片耳に三つ程つけているアイツ。
……いきなり、何?
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