照れ屋な不良くん
不良と私と本心と





「お前、告白されたからって調子乗んなよ」

「邪魔なんだよ」

「消えろブス」






……………なんで




告白されただけで、なんでこんな目に合うの?



私はもう目立たない方がいい?



もう嫌だ…こんな思いをするのは…





「……………」




夕暮れの帰り道。また…思い出してしまった。




あの頃の、記憶。
とても残酷な、記憶。




もう二度と繰り返すもんか。




そう思っていたけれど…




”迷惑なら迷惑だって、素直にそう言えばいいのに。”




どうしたら、私の気持ちが伝わるだろうか。




好きなんだって。好意があるんだって、そう気付いたら神茂は驚くだろうか。




(それとも、もう…)




”……別に付き合ってねーし”


”そういうの、まじウザい”




……もう、こんな私に呆れただろうか。

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