照れ屋な不良くん







「っ!?」




当然、驚いた表情を見せる神茂。




「…好きです」




でも私の想いは止まる事を知らなくて




「神茂の事が…、大好きですっ…」




その瞬間、


我慢していた涙が溢れるように零れ落ちた。




止まらない涙を必死に手で拭いて




「好き…、神茂の事、好きなの…」




何度も何度も、今までの私じゃないようなくらい、そう言ってた。




私の気持ちを伝えるのはこれが初めてだ。




目立つ事は嫌。




…けれど、もっと嫌なのは




「離れてかないで…っ」




神茂が私から離れてしまう事。

< 54 / 76 >

この作品をシェア

pagetop