私これでも一応聖女ですが、落ちこぼれなせいで国外追放寸前です!
勝ち目はもう私達にはないと、絶望しろとそう言っているようで、痛みに支配された私の身体に別の熱が走る。
させない……絶対に、こんな酷いこと辞めさせなきゃ。
彼女の思惑通りにいかせるわけにはいかない、だから私達はここに来たの。
「リゼ!!」
「リゼさん!持ち堪えてください!」
無意識にメイに向かって手を伸ばしていたのを、ジルがしっかりと握り締め、温もりを与えてくれた。
フェイムは私の代わりに盾を張ってくれて、直にあの禍々しい力から遠ざけてくれた。
二人を守るのは……この私だ。
誰もこの二人に触れさせない、絶対に傷つけさせない。
「遊びはここまでよ。精々三人仲良く塵にでもなってれば?」
勝ち誇る笑みを浮かべるメイに、彼女をキツく睨みつける。
「終わらせたり、しない……私がここに来たのは、貴方を止める為」
この身がどうなろうとも、二人を、この国を救う。