わけあって、双子の幼なじみと溺甘ルームシェア…♡
わたしは、パパの前でその場でくるりと回った。


ベージュのセーラー服。

白い襟と、ダークブラウンのリボンとスカートが、回った拍子にふわりと舞った。


「それじゃあ、いってきます!」

「気をつけてな、苺花」

「うん!パパとママもねっ」


わたしは、パパとママに満面の笑みで手を振ると、もう戻ってはこないこの部屋をあとにした。



マンションを出ると、急に寂しさが込み上げてきた。
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